アートの生みの親 *ボケ*

前回、イスラエルの事に少し触れましたので、フランスからまたちょっと寄り道してイスラエルの事を書きます。
イスラエルと聞いて、みなさんはどの様なイメージを想像しますか?大抵はテロ、戦争といったきな臭い物が最初に来て、あまり良いイメージは無いと思います。
確かにその様な光景は空港の入国審査の時点から異様な緊張感からも窺えます。
始めて私がイスラエルに行った時、テルアビブ空港での入国に約1時間の検査を受けた経験があります。荷物検査でドライヤーまでも分解され返ってきた時には、折畳式の取っ手が反対に取り付けられ折り畳む処か、長いいびつな形の物となって返却されてきました。
後で知ったのですが、昔、日本赤軍がこのテルアビブ空港でハイジャックを行った様で、そういった理由で日本人には特別の監視が行われるそうです。しかしこの厳しい入国検査、何回も遣ると何か快感の様な物を覚えるのです。何故か?
それはこの入国検査官がみんながみんな綺麗、可愛い、ちょっとセクシー。。
“こんな可愛い子に責められて。。”
殆どSMです
この快感入国検査を抜け入国、そしてバスでエルサレムへ。ここで又異様な光景に出会います。イスラエルのバス、どのバスに乗っても多くの若い兵士が同乗しているのです。それも男性より女性の兵士の方が数を圧倒しているのです。その女性兵士達は一般に私達が想像する軍、兵士のイメージとは大きくかけ離れ軍服、銃を所持している事でようやく兵士という体裁を保っている。という感じで後は殆どちょっと大人びた日本のギャル。
見た目は西欧人なのですが、イスラエル人とは何処か日本人に共通する、強いて言えば昔の日本人適要素を持っている。西欧と日本の良い所取り、って感じを受けます。
彼女達は一様に軍服の上ボタンを普通より1つ多く外し明らかに自慢の胸を強調、持っているM16ライフルも日本の女性が携帯電話にストラップを付ける様に、今にもM16にM16ストラップをチャラチャラ着けても可笑しくない位、彼女達の中で自己主張の為のファッションアイテムとなっている様にも受け取られます。
この様に、多くの人がイメージする、“イスラエル=戦争、危険“と言う、外から見たステレオタイプのイメージとかなりかけ離れた実際の生活があります。確かにこれだけの兵士が銃を所持して街中を闊歩しているのを見ると、そういった危険性が全く無いと言う事では無いと思いますが、あまりにも長い間、そういった危険性が日常的に存在すると、感覚が麻痺して、常に緊張状態を保って生活をすると言う事が難しく、人を殺す為の銃までもファッションの一部として楽しむ様になるのでしょうか?
私は、渋谷でギャル集団を見る時、何故かイスラエルの女性兵士の集団を重ねて見る癖がつきました。平和ボケ、戦争ボケ、結局の所、このボケ=麻痺という所で、各々の遊びを取り入れ、表現され、文化のエッセンスを作り出す。と言う事に成っているのかな?と。
私は先日、久しぶりに東京に来て、展覧会の為、東京に来ているジョンルークと待ち合わせの為、渋谷交差点のスターバックスで待ち合わせをしました。彼を待っている間、窓から渋谷の街をボーっと見ていましたが、ギャル達の姿が何処かこんな光景を何処かで見たな?と思い、それがバスの中の女性イスラエル兵の集団だった事に気がつきました。双方の共通項は“危険性“だと思いました。本来、守るべき、未熟な女性という所を極限までさらけだす事に因って危険性を演出し、その演出に酔いしれて居る。ストラップで飾られた渋谷のギャル達の携帯電話が今にもM16の様に急に日常を引き裂く破裂音を出し、殺傷の武器となる錯覚を覚えている時に。
“サリュー、サヴァー?“
私を日常へと連れ戻すジョンルークの声でした。

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